検証 


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 シマノよりカルカッタシリーズがリリースされてどれくらい経つでしょう。 初めて50シリーズを手にしたとき、余りの小ささに驚きました。
投げてみて更に驚き、このリールの性能を出し切る竿が現在存在するだろうか? と数本の竿を試しては物置行きとなりました。
 それから数年 コンクエストシリーズを経てトラウトの管理釣り場用のタックルが出ます。

 実は先日栃木の加賀フィッシングに行ったときに現在持っているコンクエスト51にフロロの0.8号を巻き、ティムコのトリックトラウトベイトモデル6ftで3gの世界にチャレンジしました。
 実際竿には forTOPorCRANKING とありルアー負荷も3〜5gとあります。
スパイラルガイドはちょっと洒落ていますが、いざ投げると大変でした。
 バス釣で、軽いルアーや空気抵抗の多いルアーを投げるときは親指を離すポイントを早めにしますが、同じような感覚です。
その分大振りになり、また片手で投げるため少々手がぶれました。
癖で少しヒネリが加わるようで、その後3日腕が痛かったです。
 予定の数が釣れなかった事もあるのですが、思い通りに投げる事が最後まで出来ず大変悔しく・・こんなはずはない・・と、道具の原因を追究するにいたりました。

 まず、バス釣でのキャストをベースにイメージしていますが、投げるルアーの重さにもよりますが、振りかぶった時に竿が曲がり、竿の戻ろうとする反動を利用して、それにちょっと押し出すように投げます。
Sアクションなどは胴に乗る為にシャープでコンパクトなキャストが可能でビィ〜ンと弾かれた様に飛んで行きリールの回転数も天文学的な数値になっている事でしょう。コンマ数秒後、ルアーの慣性飛行となるあたりで軽く親指ブレーキをかけて、その後はなだらかなカーブで着水といった一連を理想としています。
 
 今回のトリックトラウトは軟らかく食い込まは良さそうなのですが、張りが少々無いのを感じました。弾かれる感覚が無かった為に、無理やり大振りとなり加速させてのキャストでした。
 先にもコメントをした、親指の離すポイントを早めにする、これはルアー自体が軽い為に飛ぶエネルギーはあったとしても推進力がスプールを回転させてそのまま失速。その結果スプールは回転してもルアーは糸を引っ張らないのでバックラッシュとなる それを防ぐのに早めにルアーを開放する事によりスプールを回転させて、更に振り込んでの飛ばすといった理屈になる(でいいんでしょうか?)
シマノのコンクエストSは軽量スプールとなっていると聞き、これなら大丈夫なのか、試す価値はありそうです。

 第二に竿の長さです。同じ重さのルアーを投げるにも例えば5ftと7ftでは手元に感じるルアーの加重が違います。その加重が反動となる訳で短い分投げづらいと感じます。
6ftは短すぎではないのですが、軽いルアーを投げるには更に長い方が分があるように思えます。
 シマノが発売するカーディフのベイト用の竿は5ftと5ft6インチ
ナゼ短い竿なのか不思議です。

 最初に戻り 道具が原因 まずは竿を検証
・ある程度の張りがある(弾く感覚)
・長め(6ft以上)
・2gでも加重を感じる軟らかさ
※投げる為の条件であり今回食い込ませなどは考慮してません

今までで張りのある竿はシマノのシャウラが一番と思ってます。
シリーズを見てみると
・1600SS
・1680R
の2種類がリストアップされました。
が、ものすごく試したいものの、購入するわけにもいかず、知り合いも所持してなく、釣博にでも行った時に振ってくる事にしました。
 現在自分が所持している竿で、上の条件を満たす竿は無く、ある中で軟らかめのバス竿を見つけて、先日試し振りに行ってきました。
場所は歩いて5分の渡良瀬川です。

魚が釣れたポイントとかではないので場所は適当に説明しますが、左が上流
橋げたは北関東高速のものです。
手前が群馬、向こう岸が栃木です。
かつてカルカッタ50用にと用意した竿の1本です。
バスでは結局短いのと7gのルアーで竿が反発できず使用を断念
その後シャウラ1601FFがカルカッタの専属となりました。
その後数年暗い場所での待機でした。
しかし実際投げてみるとこれが非常に具合がいい
7gではダメでも3gでは程よいしなりとその反動で投げ易いんです。
長さ56も片手ではちょうど良く腕にも負担がかかりません。
ソリッドティップの食い込ませでひょっとしたら大ヒットになるかも・・
現在もバスでは大活躍のシャウラ1601FF
ただ3gはきつかった・・
こちらが加賀に持参したトリックトラウトのベイト用です。
日を置いたせいか、なんか投げづらくないかも・・なんて感じもありました。
一番手こづったのはこちらのルアー
X-55Fです。
2.9gと重さはあるのですが、空気抵抗が・・
ブレーキブロックを増やすと後半の伸びが無く失速感が強くあり、減らすと慣性飛行直後のバックラッシュでトラブル続でした。
下のコメントの微調整でもうまくいきませんでした。

 加賀との違いの一つに糸をフロロからナイロンの0.8号に変えてあります。
こちらも投げやすさの違いに貢献しているのかと思われます。
 3本を振り比べてハートランドの程よい張り これが一番でした。
長さもむしろ短く片手投げの場合はこれで十分 というか、長いとブレが発生して腕にも悪いようです。
シマノの短めな竿にも納得です。
 
 余談ですが、シマノのブレーキブロックの微調整の方法をご紹介します。
非常に簡単です。ブロックを取り出し、摩擦抵抗となる接点をヤスリもしくはカッターで半分
にします。
抵抗が半分になり、0.5感覚で調整ができます。
自分の場合は6個あるブロックの2個はそのまま 2個を1/3けずり 残り2個を2/3削っています。
気休め程度ですが、微調整が楽になります。

 最後に3gのスプーンならスピニングよりも10%くらい遠くに飛びます。
これは距離を稼ぐには多大な戦力になりえます。
また、釣れるとベイトリール特有の遊び心があり、非常に楽しいです。
2004.5年はちらほらでもバス同様トラウトの釣もベイト主体となる日が来るかもしれません。
スプーン用のベイトとプラグ用のベイトと2本あってもいいかなと思ったくらいです。

※他に軽いルアーを投げる方法で、良い方法がありましたらどなたか教えてください。